梅の歴史1(梅の伝来)
梅は薬として伝わった!?
古くから日本人に愛されている「梅」ですが、実は奈良時代以前に「漢方薬」として中国から伝わったという説が有力です。
今回は、日本の梅のルーツと漢方薬の「烏梅(うばい)」についてご紹介します。
梅の原産地は中国
梅の原産地は、中国の長江中流、湖北省の山岳部や四川省だと言われています。中国では3000年以上も前から、燻製(くんせい)にした青梅を薬用として使用していました。
日本への伝来
日本に梅が伝わってきたとされるのは8世紀(奈良時代以前)です。
遣唐使が中国から漢方薬の「烏梅(うばい)」として持ち帰り、熱冷まし、下痢止め、食物や薬物の解毒、はれものなどの手当に用いられていたと言われています。
遣唐使が中国から漢方薬の「烏梅(うばい)」として持ち帰り、熱冷まし、下痢止め、食物や薬物の解毒、はれものなどの手当に用いられていたと言われています。
烏梅(うばい)とは?
青梅を、燻製にした生薬です。梅の実を、かごに入れ、竃戸(かまど)の煙で黒くいぶし、乾燥させて作ります。
色が黒く香気があり、カラスのように黒い色から「烏梅(うばい)」と名付けられたと言われています。
(「烏梅」の「烏」はカラスのことです。)
色が黒く香気があり、カラスのように黒い色から「烏梅(うばい)」と名付けられたと言われています。
(「烏梅」の「烏」はカラスのことです。)